(Source: oxhair)
ただし年金の支給年齢が70歳に引き上げられてしまうと、この試算では、20歳の男性の総受給額は839万円で、投資利回りは0.13%まで下がってしまう。これでは保険料を貯金箱に入れて、70歳になったら引き出すのとほとんど同じだ。
将来の若者がじゅうぶんに合理的なら、811万円を40年間で積み立てて70歳から839万円を分割で受け取るような割の悪い投資商品は相手にしないにちがいない。
これは年金が賦課方式で、積立貯蓄ではないことからくる構造的な問題だ。国民年金は個人加入の明朗会計なので、損得が誰にでもすぐにわかってしまう。年金を金融商品と考えるなら、いまの商品設計が許容できるぎりぎりの線だろう。
年金の支給開始を70歳に引き上げたとき、「それだと加入すれば損することになる」といわれたら、厚生労働省はどうこたえるのだろうか。「年金は助け合いだから、損得なんて口にするのも汚らわしい」とか……。